ランニング中、怪我したらどうする?【報われるための方法論】


しっかりと追い込んで練習をしているランナーは、誰もが怪我を経験しているはず。
例えば、大会を控えた練習中に怪我をした場合、あなたはどうしてすか?

「頑張ることに意味がある」

もし、あなたがそう考えているのなら、残念なお知らせとしてその考え方はNGです。
「今は辛いけど、きっとこの先良くなる」という考え方も良くありません。

怪我をした場合、頑張ったから報われるとかってないですからね。
頑張ることは大切だけど、論理的にタイムが伸びる理由の説明ができないなら、
そこで努力しても未来は明るくなりません。過去の私はこれで失敗しました。

今回は上記を深堀します。
怪我をした時、ちゃんと報われるための方法論を解説します。

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怪我したら、頑張れば報われるはウソですよ【経験談】

怪我をしたら間違った努力をすると、頑張っても報われません。

必死に努力したけど、失敗しました

私は過去にマラソン大会を控えた練習中に、怪我をした経験があるのですが、
必死になって練習メニューを消化しようとしたけれど、努力は報われませんでした。

怪我をしても練習を継続した理由を分析した

・論理的に考えず、感覚を頼りに努力を続けた
・きっと良くなると信じ続け、問題を無視した
・まわりに相談できる人がいなかった

上記のとおりです。

なお、参考までにランニング初心者の頃の私は、確実に「大きな努力」をしていました。当時は走れば走るだけ速くなったし、スタミナも付いた。雨の日に走るのは当たり前だし、足が痛くても気にせずに走り続けました。

最近はサブ3で走れるようになったのですが、初心者の時は今よりも努力していました。しかし、頑張っているにもかかわらず、結果はさんざんでした。

違和感がでたら、方向転換が必須です

今となっては分かりますが、ランニング中の怪我において、その「予兆」みたいなものは常に感じていました。その典型が「足に違和感を感じる」とかですね。

そして、この文章を読んでおり、かつしっかりと追い込んで練習している人は、そういった「予兆」を感じていませんか?

なんか、感覚的な話になってしまいましたが、わりとこの「予兆」は重要だったりします。
「あっ、きた」と感じたら、わりと本気でヤバかったりします。

しかし、やめられない。理由はサンクコストですね。

サンクコストとは要するに、せっかく高いお金出して注文したんだから、口に合わなくても勿体ないから全部食べよう、という心理です。

ランニングの場合は、「ここまで積み上げてきたんだから…」といった気持ちです。

美味しくないなら、すぐに店を出るべきですよ。

正しい努力には、論理性が必要です

大会出場に向けた練習のケースで考えます。
目標タイムでゴールしたいと思って、頑張るのはいいですが、
下記は明確にすべき。

・どのように、スピードを伸ばしていくのか?
・どのように、スタミナをつけていくのか?
・停滞している理由はなにか?疲れか?

上記のとおり。

初心者だった頃の私は、「停滞」という状況に陥っていたのですが、当時は「疲労を回復させる」という思考にならず、「逃げちゃ、ダメだ!」という圧倒的なアホな思考でした。

繰り返しますが、頑張れば報われるとか、ウソですよ。
盲目的に自分を信じても、状況は変わりませんし、むしろ悪化します。

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「走らない」という選択肢を常備しておく


怪我をした時、間違った努力をすると、頑張っても報われません。

確認のために、あなたに質問があります。

例えば、あなたはマラソン大会出場を決め、それに向けて練習メニューを消化していたある時、足に違和感を感じたとします。
さて、どちらを選ぶのが正しい意思決定でしょうか?

A:足が痛いから今日休んで、その分を明日取り戻す。
B:練習メニューを組んだのだから、多少無理してでもメニューを消化する。

どうですか?答えは出ましたか?

正解は、AでもBでもありません。
意思決定をするときの落とし穴が、ここにあります。

「練習をしたいのに足が痛い、どうしよう?」というとき、
意外にも多くの人が、大切な3つ目の選択肢、「走らない」とう選択肢を考えません。

この「走らない」というのは、大会出場をやめるという選択肢のことです。
本来なら、この選択肢があって当然なのに、
「大会に出場する」と決めつけて、上記の二択のような選択に走ってしまうのです。

そんな単純な話があるかと感じられるかもしれませんが、
多くのランナーが陥ってしまうことで、私にも経験があります。

別のケースで考えてみましょう。
例えば、投資話ではどうでしょう?

「この株なら今こそ買い時です」

あるいは、
「このご時世は不動産投資がいいですよ」

と金融マンに勧められた人は、無意識のうちにたくみな言葉にコントロールされ、「投資する」という意思決定をしてしまいます。

そこで「株か、不動産か」という二者択一になるわけですが、
本来ならその前の段階で、「投資するか、しないか」という意思決定を、自分ですべきです。

大きな買い物である住宅購入も同じです。

「金利が安い今が、マイホーム購入のチャンスですよ」と営業トークに踊らされて、
「もう20件も内見したんだから、どれかに決めないと」と焦ってしまう人がいます。
この人もまた、「家を買わない」という選択肢を忘れているのです。

「やらない」という選択肢は、とても重要なものです。
問題が複雑だったり、決定までのプロセスに手間と時間をかけていると、
「せっかくここまで考えたんだから、やらないと損だ」というマインドセットになってしまうからこそ危険です。

私は、マラソン大会の8日前に怪我をしたことがあります。
13週かけてのトレーニングメニューだったので、83日積み重ねた時点での出来事でした。

私は結局、「せっかくここまでやってきたんだから」と、残りの8日間無理して練習を消化しました。

やめる勇気は当時の自分にありませんでした。
大会の結果は散々なもので、おまけに治るまでにかなりの時間がかかりました。

「自分で決めた練習を消化したのは立派だ」と言われればそれまでですが、踏みとどまることも時には必要。「やらない」というのは意思決定は絶対に欠かせない選択肢だと、非常に勉強になった経験でした。

さいごに

最近は「足に違和感がある」という状態なら、自分を客観視するようにしています。
初心者の頃は本当に時間を無駄にしましたからね…。

その時点で気づくべきだったかなと思いつつ、過去を後悔してもしかたがないので、
未来を豊かにするために、着実に進んでいこうと思います。

最後に、本質を突く名言を紹介します。

練習は嘘をつかないって言葉があるけど、
頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ。 ―― ダルビッシュ
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