「仕組み」をつくると言うと、「どれだけ早起きするんだろう?」「どれだけ時間を詰め込んだ生活をするんだろう?」と思われる方も多いかもしれませんが、安心してください。
朝が苦手な人でも、面倒くさがりな人でも、「仕組み」をつくり上げることはできるのです。
私がここで伝えたいことは、自分に無理をしたり、詰め込んだりして時間をひねり出すのではなく、今の自分の生活スタイルを変えずにどれだけ時間をうまく使うかということです。
ランニングで自分に負荷をかけない「仕組み」をつくる
私は以前、ランニングを習慣にするために、朝ランを目指しました。
このとき「早起きすれば成功する」というような本を読み、奮起した私は朝の5時に起きて走り始めました。
しかし、眠くて眠くて、足に力が入らず、ガクンと膝が落ちてしまい、全く走りになりません。
そのまま頑張って続けていれば、なんとか習慣になったのかもしれませんが、その前に挫折してしまいました。
この経験で私が学んだことは、結局、「朝早く起きる」ことが本質ではなく、
いかに長く続くような「仕組み」をつくるのか、ということが重要だということです。
特に私のように、根が怠け者の人間は、苦行のように自分をイジメて何かを頑張るスタイルは、とても続けられません。
そのためには、できるだけ今の生活スタイルを変えずにできる「仕組み」づくりが必要だということです。
たとえば、寝る時間や起きる時間は無理に変えない。
起きている時間の中でいかにうまくやるかというように考えていったほうが、失敗がありません。
例えどんなに効率的で素晴らしい時間の使い方を思いついたり、
本で学んだとしても、それが自分にとって過剰な「負荷」をともなうものであったら、
役に立たないものだと思ったほうがいいでしょう。
まずは、自分にとって「負荷」をかけずに、いかに長続きする「仕組み」をつくるのかが大切です。とにかく「継続するにはどうすればよいか」という発想をしましょう。
ちなみに私の場合は、朝が絶対にダメです。たとえ睡眠時間を多くとっても朝はどうしてもダメでした。
ですから、「早起きは三文の徳」であることは分かっているのですが、
朝は避けたいので、夜に走れるように工夫しました。
ランニングに適した自分のゴールデンタイムを知る
あなたは、自分のゴールデンタイムを知っていますか?
1日の中で一番調子よく走れる時間帯のことです。
これは、人によって違います。自分のゴールデンタイムを知ることは、とても重要です。
朝に調子よく走れる人と、午後からの人、夜に調子よく走れる人など様々です。
自分の「ゴールデンタイム」はいつなのかを把握し、そこにぶつけて一番調子の良い状態で走れるように、ランニングする時間をもってこれるように、時間配分の戦略も大切です。
ちなみに私の場合は、夜がゴールデンタイムにあたるので、走る時間より前にお酒を飲むのをやめて、急ぎの仕事や、頭を使う仕事や、手間のかかる資料の作成などの仕事を午前中に片づけるようにしています。
すると、その日のうちにやらなければいけない大切なことは、だいたい午前中に終わってしまうので、精神的にもかなりラクになります。
よく夜に走る場合、睡眠時間を削って走るなどという発想をしがちですが、
そんなことをしなくても大丈夫です。
このように自分に合った時間=自分の「ゴールデンタイム」を知って仕組みを作れば、
最高のパフォーマンスで走り出すことができます。
ランニングのために「環境」という仕組みつくる
環境に関して、私の場合、集中して走りたいときは、少し遠くても河川敷まで行って走る、ということを習慣にしています。
自分と同じサラリーマンランナーがそこで走っているからです。
走っている人たちの中に、自分の身を置く時間と空間を意図的につくることも、集中するための「仕組み」づくりです。
歩道を走ると通行人が障害物になりますし、信号で走りがストップすることもある。
集中して走ることができません。
意思が強い人であれば、それでも集中できるのでしょうが、
私のような怠けものにはとても無理です。
このように、自分にとって無理なく続けられる環境を考えることも、
充実した時間づくりには重要なことです。
さいごに
いかがだったでしょうか?
「どうやったらできるだろう」と思った時の参考になっていれば幸いです。
「忙しいから、できない」とは絶対に考えないこと。
時間をうまく使う能力は、「走ろうと思ったけど、走れなかった時」に改善しようと考えることで磨かれていきます。
ゆるい環境にいては、能力は磨かれないし、走りへの向上心や成長への欲求も失われます。
緊張感やプレッシャーはある程度は成長のために必要なのです。
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