人に教えてもらうことは成長する上で大切です。
ですが、何かを教わるなら、素直であることが重要です。
考えたらわかりますが、自分が教える場合、素直じゃない人に教えたくなるでしょうか?
全て他人任せはNGですが、成長を早めるには、「教えてもらえる人」になる必要があります。
ベストな方法は「まずは愚直に行動→後で自分で振り返る」だと思います。
これが「初速」を上げる方法です。
今回は「教えてもらえる人」になり、上達を早める方法について深堀します。
初速が早く伸びる人は、素直だから
素直な人は、成長が早いです。その理由は「教えてもらえる人」だからです。
「教えたくなる人間になること」が成長を加速させる上でとても重要です。
「教えてくれる人がまわりにいなくて、だれも教えてくれない!」という他責の考えは言い訳になってしまいます。
では、どうすれば教えてもらえる人間になれるか、つまり教えてくれる人を引き寄せられるか、
その手順を整理していこうと思います。
手順①:小さなことでも素直に行動に移す
教えてくれる人を引き寄せる人は、小さなことでも素直にやります。
一方、引き寄せられない人は、聞いただけで行動に移しません。
何かを教えてもらっても、「そうですね」だけで終わってしまったり、
「自分の考えとは違う」と反発します。
手順②:行動したら結果を報告する
教えを聞いて行動したとしても、その結果を報告しないと、
せっかく良い情報を教えてくれた人に失礼です。
例えば、おすすめの本を教えてもらったら、その場でスマホを利用して本を注文し、
読んでどうだったのかを報告するのが礼儀です。
教えてくれる人は、何十時間、何百時間を費やして知識を蓄えたり、たくさんの経験により、
選んだものを教えてくれているのですから、その労力に敬意を表し、
「ありがとうございました」とお礼の一言は最低限でも伝えるべきでしょう。
結果をフィードバックすれば、教えてくれる人も「なかなか教えがいのあるやつだ」と感じ、
また新しい情報を教えてくれたりします。
このように、リアクションすることが重要です。そうしなければ、相手から情報を与えてもらっただけで、お返しができていない状態になってしまいます。
人付き合いの基本は、「相手への貢献」だと思いますが、多くの場合、教えを受ける自分自身は、
先を進んでいる教えてくれる人に対して貢献できることは少ないでしょう。
病院や整骨院などでしたら、情報をいただいても受診料というかたちでお金を払えるからいいでしょうが、人付き合いではそういうわけにはいきません。
フィードバックという報告を忘れることなく行うことが、
教えてくれる人に対する一番大きいな貢献になるでしょう。
手順③:調べたうえで質問をする
本やネットなどで、なにも調べていない状態で質問をする人は、
教えてくれる人を遠ざけてしまいます。
たとえば、ランニングを始めようとする人が、
「ランニングをはじめようと思うのですが、なにから始めればいいですか?」と、
なにも調べないで聞いてくる人に対しては、なにから教えてよいかわかりませんし、
心理的にも教えてあげたいとは思わないでしょう。
もし聞くことができたとしても、それは当り障りのない可能性が高いと思います。
教える方の立場になるとわかりますが、なにも努力をしないで、ただ教えてくださいと言われても、真剣さが伝わらないので、「まずは自分で考えなさい」、
あるいは、「あまり熱心に教えなくてもいいかな」」と思ってしまいます。
しかし、次のように質問されたらどうでしょうか。
「ランニングの本を10冊読みました。いずれはフルマラソンをサブ4で完走したいと思って、
すでにランニングを始めました。今は2キロを14分ぐらいで走っているのですが、
今はタイムを上げるべきですか?それとも距離をのばしていくのがいいですか?」
このような質問だと、その人の真剣さが伝わり、教えるほうも真剣に教えてあげたいという思いが働きます。
努力をしない「教えて君」は人を遠ざける
私は色々な人に、ランニングやマラソンについて教えてもらってきました。
そこでの気付きが下記です。
上記の通りで、最も大切なのはポイント②です。
では、順番にポイントを見ていきます。
ポイント①:自分自身を一度振り返る
自分で努力をすることなく成果を得たいという姿勢では、教えてくれる人は親身になって、有益な情報を教えようとは思わないでしょう。
人はそれぞれに限られた時間を過ごし、それぞれに情報を持ち、またそれぞれに人脈を持っています。
これらはいずれも、各自が様々な努力を重ね、時間をかけて築き上げてきたものです。
その意味では、各自が持つ貴重な財産です。これは、絶対的に尊重する必要があります。
したがって、教えてくれる人と信頼関係が構築されていない段階で、
「〇〇について教えてください」「〇〇さんを紹介してください」とお願いばかりする「教えて君」は、かえって教えてくれる人を遠ざける結果になってしまうと思います。
「なんで教えてくれないの?」と不満を言う前に、自ら努力をして教えたくなる人間になっているか、自分自身を一度振り返ってみましょう。
ポイント②:成果が出なければ真剣に考える
教えてもらって行動しても、成果が思うように出ない時もあります。
失敗したら原因を自分なりに考え相談します。
素直になって、気に入られつつ、アドバイスもらい即実行を繰り返します。
いわば「知識と経験のある人の頭脳を借りている」という状態です。
この状態が高速で成果を出す方法です。つまり、素直であることは、高速で成長できます。
ポイント③:いずれにしても、人間関係が重要
ランニングを実行していくと、自分の弱さが見えてきます。
「教わり上手」になるための方法は、この弱さを見せることだったりします。
常に、自信たっぷりで、挫折も失敗もない人は敬遠されます。
というか、そんな人は他人から教えてもらう必要がありませんよね。
弱みを見せるといっても、依存したりすることではなく、
自分に分からないことや、難しいことをきちんと認めればいいだけです。
というわけで、今回は初速を上げて「高速で成果を出す方法」という話でした。
「無駄なプライド」とか「素直じゃない心」は全て捨てるように心がけましょう。
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